橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)について
こんにちは!
のなか鍼灸整骨院です。
今回は手をついて転んだ時に起きやすい手首の骨折『コーレス骨折』についてご紹介します。
どのようにして起こる?
・転倒により手を強くついて受傷します。
日常生活の中で発生頻度の高い骨折になります。
若年者から高齢者まで、幅広い年齢層に認められます。
高齢者:全身の筋力やバランス能力が低下し、転倒しやすくなります。不意に転んでしまった場合に、
頭や顔を打たないように反射的に手をついてしまいます。
※骨粗鬆症では軽度な転倒でも骨折しやすくなります。
若年層:自転車やバイク、スノーボードなどで手をついて受傷することが多いです。
※手の衝つき方によって手首側の骨片の違いによって、コーレス骨折とスミス骨折に分けられます。
●コーレス骨折
「手のひら」を地面について骨折すると、手首側の骨片は手の甲(背側)の方向にズレます。
●スミス骨折
「手の甲」を地面について骨折すると、骨折部は手のひら(掌側)の方向にズレます。
症状
・疼痛:手首の付け根の痛み。
・手関節の運動制限:手のひらを返す運動が出来なくなります。
・腫脹、熱感:手首の腫れや熱をもちます。
・手関節の変形:手のひら側をついて骨折した場合、手首がフォークを伏せたように変形することもあります。
・痺れ:骨折による圧迫や手首の腫れによって、手根管内の正中神経が圧迫されて手や指がしびれることもあります。
・長母指伸筋腱の断裂:長期間固定
治療
転移のない骨折
・ギプス固定を約4週間行います。
転移のある骨折
徒手整復します。
徒手整復で整復位が得られ、安定していれば、ギブス固定を行います。約4~6週間固定を行います。
※徒手整復しても良い整復位が得られないものは手術で正確に骨片を整復し、プレートやスクリューなどを使ってしっかり固定します。
リハビリ
ギブスでの治療の場合も、手術で治療した場合も、当日より手指、肩の自動運動(自分で動かす運動)を行い、
関節が固くならないように予防また、手を挙上することで腫れを防ぐようにします。
ギブスでの治療の場合では、約4週間ギブス固定を行った後に、手関節を動かすリハビリを開始します。
手術を行い、骨折部の固定性が良好であれば、手術後2日目より早期に手関節のリハビリを行います。
予後
早期に正しく制服を行い整復位を保持することが重要です。
著しい変形などを残した症例は、将来、機能障害(動かなくなる)、痛みなどを生じる
可能性が大きいので、場合によっては矯正手術が必要となります。
また適切なリハビリを行わず、手指の関節の拘縮を起こす症例も少なくなく、リハビリが重要となります。
骨折したまま放置すると骨が変形したまま固まり、痛みだけではなく痺れや動かなくなるなど
2次的障害が出る可能性があります。そのため骨折は早期に診断し治療に進みしっかり治すことが大切です。
※整骨院では骨折の応急処置(整復・固定)は可能ですが、治療は整形外科が原則となります。
整形外科の医師の同意がある場合は、骨折後の後療法(リハビリ)は可能となります。
のなか鍼灸整骨院
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