耳鳴りの原因は自律神経の乱れ?
自律神経とは
そもそも自律神経とは何でしょうか。
人は、心臓や血管の動き、呼吸、消化の働き、体温調節など、生きていく上で欠かせない機能を持っています。
しかし、心臓の動きや体温調節など自分で自在にコントロールしたり、操ったりすることが出来ません。
基本的には、自分の意思で自由に制御できない機能を、無意識のうちに管理してくれているのが自律神経です。
自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類の神経が関係しています。
交感神経は緊張させる方向に働き、副交感神経はリラックスさせる方向へ働きます。
車のブレーキとアクセルのように、どちらかを踏みっぱなしにすることはありません。
上手に切り替えながら前に進んでいきます。
同じように交感神経と副交感神経が上手に切り替わりながら、通常の生活を送ることができます。
このバランスが何らかの原因で崩れてしまうと、自律神経失調症やその他の症状につながることがあります。
耳鳴りの原因と自律神経の関係とは
自律神経の乱れは耳鳴りにも影響を与えています。
どのような関係になっているでしょうか。
耳鳴りの症状
しかし、その中に雑音・異音が聞こえる状態が耳鳴りです。
他の人には聞こえず自分にしか聞こえません。
片方の耳で聞こえる場合もあれば、両方の耳で聞こえることもあります。
原因はどのようなものでしょうか?
加齢
耳鳴りの原因の一つとして加齢があります。
耳で音を聞くときに、脳に電気信号を伝えるのが内耳の有毛細胞です。
この有毛細胞が加齢により減ってしまいます。
脳は失われた電気信号を取り戻そうとします。
電気信号を取り戻そうとした結果、脳が過敏になり、耳鳴りが起こります。
ストレス
耳鳴りの原因としてストレスがあります。
自律神経が乱れ、身体が緊張状態になることで耳鳴りが起きます。
病気
耳鳴りの原因として病気があります。
- 自律神経失調症
- 更年期障害
- 中耳炎
- 突発性難聴
- 聴神経腫瘍
- メニエール病
大きな音を聞きすぎた
耳鳴りの原因として大きな音を聞きすぎるというものもあります。
最近ではイヤホンやヘッドホンで音を聞く人が増えています。
その際に大きな音で聞き続けてしまうと、内耳にある蝸牛と呼ばれる器官が損傷を受け、耳鳴りが起こる原因となります。
自律神経との関係
ここでは自律神経と耳鳴りの関係について取り上げます。
ストレス
ストレスと自律神経は密接に関係しています。
ストレスがかかることで、副腎皮質からホルモンが分泌され、交感神経が優位な状態が続くことで体に不調をもたらします。
その症状の一つとして耳鳴りが現れる場合もあります。
耳鳴りの症状が出てくると感情の乱れがさらに強くなります。
ますます緊張させる方向に働く交感神経が優位な状態が続き、自律神経が乱れる原因へとつながります。
病気
自律神経が乱れることで起こる病気に自律神経失調症があります。
自律神経失調症とは、周りの環境によるストレスなどから、自律神経が乱れることで起こる病気です。
症状として以下のような症状があります。
- 耳鳴り
- 不安や緊張の高まり
- 吐き気や多汗
- 動悸
- めまい
自律神経の整え方
自律神経を整えるためには以下のようなことが効果があります。
- 規則正しい生活
- ストレス解消
- 十分な睡眠
- ストレッチやウォーキングなど
それぞれの内容についてご紹介します。
ストレス解消
イライラしたり、心が疲れていると思うようなときは自律神経を整える必要があります。
厚生労働省は「こころと体のセルフケア」として以下を推奨しています。
- 体を動かす
- 今の気持ちを書いてみる
- 腹式呼吸をくりかえす
- 「なりたい自分」に目を向ける
- 音楽を聴いたり、歌を歌う
- 失敗したら笑ってみる
ストレス解消のためにぜひ実践し、ストレスを溜めないようにしましょう。
規則正しい生活
日常生活の中で、自律神経を整えるポイントの基本は規則正しい生活を送ることです。
毎日、朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びてセロトニンを活性化させましょう。
セロトニンは自律神経を整える働きがあります。
自律神経を整えるためには、日々の食生活も大切です。
食生活で大切なことは以下のようなことです。
- 栄養バランスの摂れた食事を規則正しく摂る
- セロトニンを生成する栄養素(トリプトファン、ビタミンB6、炭水化物)の摂取
- トリプトファン:乳製品や大豆製品
- ビタミンB6:カツオ、マグロなどの魚類、レバー、肉類
- 炭水化物:白米などの穀類
腸内環境を整える以下のような日々の腸活も合わせて行いましょう。
- 朝一番にコップ一杯の水を飲む
- 食物繊維や乳酸菌を積極的に摂る
十分な睡眠
自律神経を整えるための一番良い方法は睡眠です。
毎日の就寝時間、起床時間を決めて十分な睡眠が取れるように心がけましょう。
できるだけリラックスした状態で眠れるように心がけることが重要です。
ストレッチやウォーキングなど
ストレッチやウォーキングなど体を動かすことは体の緊張をほぐすことにつながります。
また、血流を良くするのにも役立ちます。
血流が良くなると自律神経が整い、耳鳴りの症状が改善する可能性があります。
適度に体を動かすことにより、ストレスを発散させることができるので、耳鳴りの症状の改善を期待できます。
耳鳴りの種類
耳鳴りには以下の2つの種類があります。
自覚的耳鳴り
これは、本人だけが感じる耳鳴りです。
多くの場合、内耳の蝸牛や脳の中にある聴覚中枢の神経の障害によっておこると言われています。
原因としてはメニエール病や大きな音を聞きすぎること、加齢、内耳炎、外耳炎などがあります。
他覚的耳鳴り
症状としては珍しい耳鳴りです。
本人の体内に音の発生源がある耳鳴りです。
耳周囲の血流の異常が原因で音が出ることや、耳周辺の筋肉の異変によって生じる雑音が原因となります。
自律神経失調症チェック
自律神経の乱れがないかセルフチェックをすることができます。
下記の項目で当てはまるものを確認しましょう。
- 動悸、息切れ、胸の苦しさが頻繁にある、常にある
- 胃腸の具合が悪い
- めまいがある
- 耳鳴りがする
- 立ちくらみがある
- 常に疲れている
うつ病が原因の場合も
耳鳴りは自律神経だけでなく、うつ病が原因になっている場合があります。
普段なら気にならない程度の耳鳴りでも、うつ状態の方には強く感じることがあります。
うつ状態になると、防御反応で聴覚の感度が高まることがあるためです。
心の不調が耳鳴りを誘因する場合も、耳鳴りが心の不調を誘引する場合もあります。
うつ病と診断を受けた場合で耳鳴りの症状があれば、必要に応じ耳鼻咽喉科での耳鳴りの治療も行いましょう。
自律神経と耳鳴りの原因まとめ
今回は耳鳴りの原因と自律神経の関係についてご紹介しました。
耳鳴りの原因と自律神経の関係についての要点を以下にまとめます。
- 耳鳴りの原因は加齢・ストレス・自律神経の乱れによる病気・大きな音を聞きすぎたことなど
- 耳鳴りの対処方法は十分な睡眠、ストレッチやウォーキングなど
- 耳鳴りは自覚的耳鳴りと他覚的耳鳴りの2種類である
自律神経症状には筋肉をほぐしてあげることや、鍼灸治療でアプローチすることができます。
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