グロインペイン症候群とは
こんにちは!のなか鍼灸整骨院です。
今回は、サッカー選手などに多いグロインペイン(鼠径部痛症候群)についてお話していきます。
グロインペインについて
サッカーなどのスポーツを中心に鼠径部周辺に多様な原因で発症する痛みの事をグロインペイン症候群=鼠径部痛症候群と言います。
グロインペイン症候群は10代~30代で主にサッカーを行っている人に発症しやすい障害で、脚の付け根に生じる痛みのスポーツ障害です。
過去には有名なサッカー選手などもグロインペイン症候群に悩まされパフォーマンスの低下につながってしまいます。
グロインペイン症候群発症しやすいタイプ
1.臀部の筋肉が硬い
殿筋群が硬いために股関節が開いた状態になりやすく、
キックやターン動作の時に内転筋群(薄筋・長内転筋・恥骨筋など)や恥骨部に負担をかけてしまう
2.慢性的な腰痛を抱えている
腰痛があると、腸腰筋やハムストリングス、アキレス腱が硬くなりやすく、骨盤の安定性が低下して姿勢が崩れて、鼠径部に負担をかけてしまう
3.偏った過剰なトレーニングによるもの
学生選手に多く、腹筋や殿筋の筋力強化、特定部位の過度のトレーニングにより身体のバランスを崩し、鼠径部に負担をかけてしまう
4.下半身の古いケガ
足首の捻挫、脚の打撲や肉離れなどが原因で、身体の可動性、安定性、連動性に問題が生じたまま無理なプレーをすることにより、体幹から股関節周辺の障害を起こしやすくなります
グロインペイン症候群の原因
グロインペイン症候群の痛みの原因は
股関節周りの筋肉の「癒着」のよる「拘縮」(関節以外の軟部組織が原因の関節可動域制限)です。
股関節周りには、内転筋、腸腰筋、殿筋などの筋肉がついています。
これらの筋肉が、使い過ぎにより、硬くなり「癒着」を起こし、「拘縮」を起こします。
特に内転筋群の中の「恥骨筋」や「薄筋」が症状を起こしやすいです。
癒着によって骨盤の歪み(多くの場合は前傾)を引き起こし、股関節に負担がかかり拘縮を起こして、痛みを発症するのです。
グロインペイン症候群の症状
体幹から股関節周辺の拘縮や筋力低下によっていろいろな症状が出ます。
・筋肉の柔軟性がなくなり可動性の低下
・骨盤を支える筋力の低下により安定性の低下
・体幹と下肢のバランスが崩れることにより連動性の低下
上記のことにより、片足立ちでボールを蹴ったり、走ったりという運動の負荷に耐えられずに痛みが出てしまうのです。
グロインペイン症候群は鼠径部周辺の筋力低下を伴いますので、それを改善しない状態では良化は望めません。
筋力が十分に回復しない状態で競技復帰をしてしまうと、
再度、ボールを蹴ったりする動作の負荷に耐えられずに痛みが復活してしまいます。
従って、電気治療やマッサージだけの治療では不十分なのです。
グロインペイン症候群は、競技復帰するまでの回復期間は、
それぞれで一概には言い切れません。数日からひと月で復帰できる選手もいますが、手術という選択をする選手もいます。
一番は良いのは発症しないことです。
ストレッチ予防として、以下の4点を心がけるようにしてください。
・足首の捻挫などのケガをしたら、身体のバランスが崩れやすいのでしっかり治療をする
・股関節周辺の拘縮や筋力低下は早めのリハビリで修正する
・運動前の準備運動で、入念なストレッチを行う
・筋力トレーニングとストレッチはセットで行う
ですが競技をつづけていると、どうしても痛めてしまう事もあります。
股関節周りに痛みがでた場合、しっかりと診させて頂きますので
いつでもご相談ください。
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